どうもワーキングプア部長です。
部長は未経験から機械関連の知識や経験を得てきました。
当然最初の頃は失敗が多く、膨大な時間がかかりました。
今思えば、ほんと危なっかしいことをしていたなあ、と思わずにいられません。
大きな怪我をしたこともないので、運もよかったのだと思います。
そんな取り組みの中で気づいたことも多くありますが、本当なら事前に知っておきたかったことも多いです。
ちなみに、部長が入社前はメンテは全て外注していました。
よって社内に技術系の社員がいなかったこともあり、ほんと何をするにも手探りの状態でしたね。
同じことを繰り返さないためにも、機械の修理に入る前に考えるべきことについて書いています。
機械以外にも応用できる考え方ですので、問題解決の能力向上にも役立つかと思います。
Contents
前提として、、、機械は消耗品です
まず前提なのですが、機械は消耗品です。
ですので、機械が故障することは特別なことではありません。
使うほどにあらゆる部品が磨耗して性能が落ちていきます。
ですので基本的には故障することを見越して、メンテナンスしやすいよう作られています。
機械を使う上で、修理することは避けて通れないことなのです。
修理する前に考えるべきTIPS
1 そもそも修理する必要があるのか
状況によっては、新規に購入した方がいいこともあります。
その場合、新規購入にかかる時間やコストとの比較をし、優位性があれば、修理をする必要はなくなります。
製造業用のネット通販なども増えてきていますので、比較するのが容易な時代になりました。
2 部品は確保できているか
機械修理の多くは部品交換で対応することができます。
その際に部品在庫がないと話が進みません。
どこが壊れているかわからない状況であれば機械をバラしてから、部品を特定し発注せざるを得ないです。
しかし、ある程度予想がついている場合は修理にとりかかる前に準備できていないといけません。
部品待ちのためバラしたまま放置すると、細部の記憶が薄れます。
よって組み立てなおす難易度が上がります。
また、パーツの紛失にもつながります。
行き詰まらない限り、一気に修理を終えるのが機械修理の基本です。
3 工具が揃っているか
工具が揃っていないと話になりません。
当たり前のことですが零細企業ではできていないところも多いです。
適切な工具を使えないと、部品を破損してしまったり、事故に繋がります。
品質もピンキリですので、できる限りいいものを使用したいところです。
工具を揃え、管理するのも大切な仕事です。
4 難易度の見極め
自分で修理可能かどうか見極めましょう。
というのも、失敗してしまうと機械の傷口を広げてしまうことになるからです。
後に技術のある人に引き継いでも、その人が大変苦労し、激おこになること間違いなしです。
部長も度々ありますが、中途半端な状態で渡されても非常に困るのです。
また、修理の難易度が自分のレベルのはるか上だと、安全面がおろそかになりがちです。
そして時間がかかりすぎると、他の仕事に影響も出ます。
修理の流れが細部までイメージできない時は、自分のレベルを超えていることが多いです。
5 緊急度の見極め
その機械はどれくらいなら止めていてもいいのか、また、機会損失はどれくらいなのか、修理の緊急度を考えましょう。
ラインが止まってしまい納期遅れになる場合などは迅速な対応が必要になってきます。
よって応急処置で対応することも視野に入れておかないといけません。
会社全体の状況を視野に入れてメンテを行うと、ちょっと一目置かれるかもしれませんね。
6 機械、部品の希少性
手に入りにくい機械や部品の場合、特に慎重に作業する必要があります。
汎用パーツで組み立てられている場合、交換パーツを破損しても予備のパーツで対応できますが、
特殊な部品を破損してしまった場合、非常に厄介なことになります。
こんな時は時間がかかっても確実に進められる方法を取るべきです。
7 安全対策の再確認
修理中に機械が誤作動したり、他の人が知らずに動かしてしまうと悲惨なことになりかねません。
ブレーカーを落とす、
周囲にわかりやすく周知する、
適切な衣類を着用する、
周辺を整理し作業スペースを確保する、
など修理にとりかかる前には安全対策をしっかり行ってください。
8 自分の体調を考慮する
体調の悪い場合は集中力が低下しやすいです。
事故にも繋がりますので、難易度の高い修理には取り組まない方がいいでしょう。
無理をして適当に修理を終わらせても、後々同じことをする羽目になることが多いです。
9 行き詰まった時は時間をおく
機械修理は一気に終わらせるのが基本ですが、何がなんでも今日中に、という考えは持たない方がいいです。
集中力が切れたり、頭に血がのぼった状態で取り組むと、事故や機械のさらなる破損に繋がります。
リズムよくスムーズに進んでいる時ならいいのですが、行き詰まった時には翌日に持ち越しましょう。
新しいアイデアが浮かぶことがありますし、集中力も回復します。
柔軟に対応できるような心構えが大切です。
10 自分が取り組むべきか考える
難易度が低い場合、人に任せた方がいいこともあります。
簡単な修理でも多数ある場合、自分がすべきことまで手が回らなくなってしまいます。
自分がすべきことと、任せた方がいいこと、これも意識すべきところです。
マネージメントの基本でしょうか。
11 状況の把握
故障直前の様子がわかると不具合の位置を特定しやすく素早く性格な診断ができます。
また、同じ箇所が故障することも多いので、どんなメンテが行われてきたのかは確実に把握しておきましょう。
話を聞いていると、誰かが余計なことをしていることが多々あります。
そんな時は、誰でもミスはするものと考え、心を落ち着けましょう。
12 改善を考える
故障するのには原因があるはずです。
機械は消耗品だといいましたが、消耗の速度については掘り下げて考えないといけません。
頻繁に消耗する場合、そこに負荷がかかり過ぎていたりすることがあります。
そんな時は改善をすべきです。
修理をする前の状態を目指すのではなく、メンテナンスフリーの理想的な形を目指して修理をするのです。
部品をより適切なものに変えたり、時には機械構造に手をつけることも大切です。
これを考えないまま修理にとりかかると、うまくいっても元の形に戻るだけです。
そして、また同じように故障し、修理し、故障し、、、の繰り返しとなります。
少しでも進歩できるよう、なにか改善できないか、手を動かす前に考えてみましょう。
13 自分の能力を過信しない
自分の能力を過信すると、全力で取り組もうと思わなくなります。
そうすると、相対的に修理の難易度が上がります。
また集中力の低下にも繋がり、安全面の意識も低下してしまいます。
単純なことでも全力で取り組めば、今まで見えなかったものも見えてくることが多く、新たな気づきが毎回あると部長は思っています。
以上ですが、最も大切なことは安全第一です。
未知のことに取り組むとレベルは確実に上がりますが、自分を追い込み過ぎないよう注意してメンテに取り組んでみてくださいね。