どうも部長です。
前回は機械修理をする前に考えるべきことについてお伝えしました。
今回は、素人〜経験者〜プロ、の中の
素人〜経験者の流れについて必要かつ大切に考えていることを書きました。
この素人〜経験者へのステップアップに必要な考え方は、修理工だけではなく、仕事全般に当てはまるかと思いますので、参考にしていただければと思います。
素人でもできることはとても多い
部長も初めの頃は、プロじゃないと機械修理はできないと思い込んでいました。
今考えても割としっかりとした設備機械でしたので、そう考えたのも無理もなかったかと思います。
まず、何がわからないか分からない状態でしたからね。
でも実は、プロでなくても素人でも直せるものはとても多いのです。
当然、対応できないことも多いかもしれませんが、意外と常識の範囲内で対応できることはたくさんあります。
例えば部品の緩みがトラブルの原因ならば、締めなおせばよいといったイメージです。
(厳密には規定トルクで締めますが、そういった人命に関わりそうな現場にはプロがいるものです)
目で見える物理法則なので、日常的な感覚で理解できたりします。
素人から経験者へ
さて、常識の範囲内で対応しているとちょっとした課題が出てきます。
この部品に対応するためには、どんな工具が必要なのか考え始めます。
ただ、これも多くの場合、常識の範囲内で考えられます。
(超特殊工具が必要な現場にはやはりプロがいますので、そんな時は勉強に徹しましょう)
例えば六角に穴が空いたボルトを締めたいなら、六角レンチというものがあります。
六角ボルト用のドライバーみたいなものですね。
これを使えば簡単に締め直すことができるのです。
締め直せば修理できる時には、この工具を知っているか知らないか、単純ですがそれが明暗を分けるのです。
ちなみに、工具の探し方や使い方は、形状や特徴をググれば色々と出てきます。
なかなか出てこないときは、モノタロウのような製造業向け通販で探してみるものいいかと思います。
工具名がわかれば、検索も簡単にできるようになりますので。
必要な工具を探しだし、正しく使えるようになれば、もう素人ではありません。
経験者としての自覚を持って臨んでください。
いきなりそんな、、、と思われるかと思いますが、大丈夫です、そこからプロへの道が長いのです。
スポーツでもそうでしょうか、大きく分けて、素人、経験者、プロ、ですよね。
自分は経験者だと意識した時から取り組む姿勢が変わってきます。
経験者だと意識することが重要
素人だと思っていると、成果に対して責任が持てなくなります。
そうなると思考が浅くなり(質)、取り組みも消極的になり(量)、集中力も途切れがち(早さ)になります。
意識の違いが質・量・早さ、つまり成果を左右するのです。
自分で成果に責任をもつ立場になったと理解することが上達の近道です。
個々のトラブルに対応して修理を繰り返していると、使える工具や技術が増えていきます。
機械の知識も増えていき、知識が繋がっていくのを感じるでしょう。
論理的に自分の行なったことが説明できるようにもなるかと思います。
機械修理に関して言えば、必要な部品を外注したりして外部と共同で行うことも多いです。
旋盤やフライスなどの設備がない場合、簡単には購入できないですからね。
部品の外注や技術依頼など、ある程度経験を積むと外部と連携が取れるようになります。
そして、いつのまにかほとんどの問題が解決できるレベルになっていたりします。
時間はかかるし、仕上がりもイマイチかもしれません。
しかし、現場で安全に使えるのであればOKです。
まずはここを目指しましょう。
この経験者としての期間は長くなると思いますがプロはここを超えていくのです。
次回は経験者〜プロの流れついて書きたいと思います。