何か調べ物をしたり、情報を取りたいと思った時にみなさんどうしてますか。とりあえず検索にかけ、上位表示されたものをとりあえずいくつか読んでみる、といった方法が一般的かと思う。ただし、いつも有益な情報にアクセスできるとは限らない。なぜなら世の中の情報の多くは一次情報から加工された二次情報であるからだ。当然それと分かったうえで読んだり聞いたりするのはいいと思うのだが、それを完全無欠な情報だと思うと危険である。ステマのように情報操作されていると言っても過言ではないと思う。
客観的な情報を求めた結果、二次情報へたどり着いた際に心に留めておくべきこと
⓪それを一次情報と思ってしまう。
これは読み手聞き手側の問題、かなりの重症です。勉強したり、訓練でなんとかなると思うが、まずは疑ってかかることから始めましょう。
①情報の発信者が一次情報にアクセスしていない可能性がある。
人づてに聞いたことや、新聞、ニュースや他人のブログなどすでに加工された情報から得ている場合。客観性や正確性、中立性が大きく損なわれる可能性がある。
②そもそも情報を理解できない可能性がある。
1次情報にアクセスできた場合でも、知識不足や、論理能力不足で、その内容を理解できていないことがある。特に自分の専門外の分野、経験の浅い分野ではこの可能性が高まる。
③客観的に理解できていない可能性がある。
理解するのに十分な能力があった場合でも、その段階で、また理解した後、自分のフィルターに影響を受ける可能性がある。客観的に解釈するよう訓練された人でも完全に排除するのは困難である。統計などは特に顕著で、人によって解釈が大きく異なるのはこのためである。
④客観的に伝えるのは難しい。
ここまで一次情報を正しく客観的に理解した場合でも、客観的に伝える能力が不足している可能性がある。また、客観的に伝える能力があったとしても、アクセスや人気を伸ばすため、また特定の意図や悪意がある場合、はっきりと、または隠して自分の意見をいれることが多い。
⑤すべてを伝えきれない。
客観的に伝える能力があってもすべてを伝えるのは非常に難しい。大小の差はあれ、どこかで1次情報の洩れが出てくると思っておくべき。
ではどうすればよいのか。
難しいことではなく、まず1次情報にアクセスすればよい。それを自分で噛み砕いたうえで、他人の意見を複数検討すべきだ。
たとえば、株価の動向が知りたければ、企業の決算書や目論見書にアクセスすることから始める。政党について知りたければ、政党のホームページを見る。やりたいスポーツがあるなら、まずやってみる。婚活パーティーに行きたいなら、さっさと行ってみる。
結論:最初の意見は自分の意見であるべきだ。
(その後勉強のために、その分野の古典を読むのはおすすめ)