終身旅行者、英語ではPT(Permanent Traveler)と言われているが、簡単に言えば税やカントリーりすくを回避するために、常に旅行しているようなスタイルをとる生き方のこと。
欧米の資産家が実行しているといわれているが、最近では日本人でもこのスタイルをとっている人もちらほら見かける。
具体的には国ごとに定められた居住者とみなされる滞在日数を過ごす前に他の国に移る、そしてそれをまた繰り返す、という方法である。その際に彼らが意識しているのが、以下の概念である。
①国籍を持つ国
②ビジネスを持つ国
③住宅を持つ国
④資産運用を行う国
⑤余暇を過ごす国
用途ごとに国を使い分けよう、という感じで、まあうらやましいというか、それはそれで大変な感じもするが憧れる世界だ。
節税効果はあると思うが、いったいいくらの資産、収入があればそれにつりあうのか気になるところである。もし自分がPT生活するとして、いくらかかるかというと、過ごす国によって大きく違うが、物価の安い国を中心に考えれば、月に10万円程度あれば基本的な生活は賄えると考えられる。(本当の富裕層の生活費は青天井だとは思うが、セミリタイア組の場合、生活費は株式配当とその他収入だと考えられるので)
給与所得の減少は考慮しないとして、年120万節税できれば、生活費を海外生活することで稼いでいるという見方もできる。
簡単にシュミレーションしてみる。扶養家族が0人、社会保険料を年収の14.22%、特別な控除がない仮定すると
額面収入900万円の時、所得税+住民税=約117万
額面収入1000万円の時、所得税+住民税=約140万
となるので会社に頼らずノマド的に900~1000万稼ぐ人だと旅行者生活を行うコストが0に近づくことになり、それ以上だと旅行者生活すること自体がある意味仕事の一部のようになっていく。
まあ今の部長には遠い話ですが、ぜひその感覚を味わってみたいものですね。